球体のプレゼンテーションへの反論

ロック牧師のプレゼンテーションに対する感想

今回の討論会を見ていて私の正直な感想は、不謹慎だと思われるかもしれませんが、球体派のロック牧師がヒステリックになっていく様子が、見ていて面白いと感じました。

ロック牧師は「あなたが地球の形について黙らないからだ」と言われましたが、フラットアースについて語る人達を黙らせたいなら、地球に曲率がある証拠や、地球が動いている証拠を提供すればよいのです。それが本当にこの世界の真実なら、難しいことではないはずです。

もしくは、「地球が球体として創造され、回転しながら移動している」ことを示す聖句を提供すればよいのです。ロック牧師のプレゼンテーションは、フラットアースの批判と、聖書は比喩であるという説明にほとんどの時間を費やしていましたが、その程度のことしかできないだろうと予想していた通りでした。

ロック牧師が「あなたは聖書否定者だ」と叫んだことや、マーク・サージェントが母親と同居していることを揶揄する発言(発言の動画が作られていますが、マーク・サージェントの母はガンで闘病中)、また芝居じみた語り口と吐き捨てるように話す様子など、球体派のロック牧師の人間性を垣間見たように感じました。私自身はいつも謙虚な心をもって、穏やかに人と接することを心がけたいと思いました。

ロック牧師の発言していたことで、気づきや反論などがありますので、まとめてみたいと思います。

詩篇103:11と103:12について

「これこそがフラットアースを否定する聖句である!」として紹介されていたのが、詩篇103:11と12でした。

詩篇103:11 天が地上はるかに高いように、御恵みは、主を恐れる者の上に大きい。

「天が地上はるかに高いように」と書かれているので、「堅い構造物のファーマメントなどはない。もしあるなら、神の御恵みが制限されることになる」と主張されていました。

しかしながら、人間にとってファーマメントの構造物は、非常に高い位置にありますので、詩篇103:11の「天が地上はるかに高いように」という表現は、ファーマメントを指して語られているとも考えられます。

またロック牧師の主張のように、天とは宇宙空間を意味しているのであれば、天について書かれている聖句、「鋳た鏡のように堅い(ヨブ記37:17)」 「幕のように広げている(詩篇104:2)」「地を覆う天蓋(イザヤ40:22)」などの聖句は、一体どのように解釈するべきなのでしょうか?

さらに天が宇宙空間であれば、古代ヘブライ人の人々も、ごっそり間違っていたことになります。ロック牧師はこの聖句だけを持ち出して、「ファーマメントと言われる堅い構造物はない」と言うのが、精いっぱいだったと思いますが、本来ならもう少し丁寧な解説をするべきであると感じました。

詩篇103:12 東が西から遠く離れているように、私たちのそむきの罪を私たちから遠く離される。

「詩篇103:12の聖句は、地球が球体の場合のみ意味を持つ。だから球体なのだ」となぜ考えているのか、私にはさっぱり理解できませんでした。フラットアースでも球体でも、東から西へ行くのは、同様であると考えられます。会場の反応からも、理解している人が少ないと思いましたが、私の英語理解力が足らないために理解できないのかもしれません。

ちなみに下のイラストは、世界一周を成し遂げたと言われるキャプテン・クック航路を、フラットアース上で示したものです。フラットアースでも世界一周は問題なく実現できますし、フラットアースで東から西へ移動する時、遠く離れている距離を移動することになります。

ネイソン・ロバーツの240聖句の批判より

ネイサン・ロバーツの作った「フラットアース240聖句」については、私もすべてに同意できませんので、ロック牧師が批判される気持ちは理解できると思いました。しかしながら、ロック牧師の発言の中に、反論したいと思う個所がありましたので、この機会にご紹介したいと思います。

黙示録1:7 は、実現していたかもしれない

最近の「千年王国は終わっている」の観点から、「黙示録1:7 すべての目が彼を見る」という言葉を考えてみました。

黙示録 1:7 見よ、彼が、雲に乗って来られる。すべての目、ことに彼を突き刺した者たちが、彼を見る

千年王国は終わっている説の、第4回のこちらのページより、「福音は世界中に延べ伝えられた」の項目でも詳しく紹介していますが、聖書で語られている「全世界」とは、ローマの支配下にある限定した地域でした。

もしキリストが、すでに再臨されていたとしたら、「すべての目が彼を見る」と言うのは、ローマの支配下にある限定した地域の人たちに目撃されるという意味になると思われます。つまり、パウロや弟子達が宣教した地域を含めた土地に住んでいた人たちが、再臨のキリストを目撃したのではないかと考えられます。

こちらの下の地図は、パウロの宣教旅行の地図ですが、現在のローマ、ギリシャ、トルコ、キプロス、シリアなどを含む地域です。もしキリストがすでに再臨されていたなら、この地域の人たちは、確実に目撃したのではないかと考えられます。

最近ですが、「新世界記録フラットアースの証明、ウェールズからアルプスまで700マイル」と言う動画が紹介されていました。ウェールズの一番高い山、スノードン山(ウェールズ語では Yr Wyddfa)から、アルプスの山々が見えていることが動画で紹介されていました。その距離は700マイル(1126km)なのです。こちらがその動画です。

下の写真が、ウェールズから見えている、アルプスの山々の名前と高さです。一番遠くて735マイルですので、最高で約1182km先が見えているということになります。

グーグルマップで表示すると、アルプス山脈までの距離がわかり、相当遠くまで見えていることが確認できます。有名なモンブランの山も見えていますが、モンブラン山までの距離は701マイル(1128km)です。もし地球が球体でカーブがあったなら、この山はカーブの向こうに79kmも沈んでいて、決して見ることはできません。

そして一番遠くに見えていた山は、1182km先の山でした。ローマからエルサレムまでの距離が約2310kmですが、もし再臨のキリストが、栄光に輝いて雲に乗り、ローマとエルサレムの真ん中あたりに登場し、空中を移動されていたとしたら、周辺地域の人たちに目撃された可能性があるのではないかと思いました。

黙示録 1:7 「見よ、彼が、雲に乗って来られる。すべての目、ことに彼を突き刺した者たちが、彼を見る」この聖句は、1世紀に実現した再臨について語られていていると思われます。パウロや弟子達が伝道活動した地域の住民などに向けて、「全ての目が見る」と言われて、それは実現していた可能性があるのではないかと思いました。

ダニエル書の巨木の描写も、実現していたかもしれない

ロック牧師の解説では、ダニエル書4:11と4:20の巨木の描写は、「単にネブカドネザル王の夢である」という解釈がされていました。「巨人と巨木」の冊子でも紹介していますが、かつて実際に巨木があったことを知ると、単に夢であり比喩であるとは言えないと考えています。

「その木は生長して強くなり、その高さは天に届いて、地の果てのどこからもそれが見えた。」とは、実際にそのような木が存在していたからこそ、このたとえが語られたのではないかと思います。

下の動画は、フラットアース上に巨木の模型を作った人の動画です。実際に巨木が存在していたら、地の果ての遠くからでも見えた可能性が高いと思いました。(動画主のチャンネルが消えていたので、動画元からリンクできませんでした。)

平らな地球で日時計は機能する

ロック牧師は、日時計の影が戻った聖書の個所について、「平らな地球では日時計は機能しない」と発言されていました。しかしながら、「HOW THE SUN, SEASONS & SUNDIAL WORK」と言う動画で、太陽の動きや、季節、日時計が、フラットアース上でどのように機能するかを紹介している動画があります。英語ですが、太陽が動くことによって、日時計が機能する様子が紹介されています。

月が太陽を反射していると、聖書に書かれていない

ロック牧師は「イエスは光で、私たちは光ではない。私たちはイエスの光を反射して輝いている。それは月が太陽の光を反射して輝くのと同じだ。光は、月そのものから来ているわけではない。」と語りました。

この時会場では、「聖書のどのにそれが書かれているのか!?」と言う声が上がっていました。聖書に「月が太陽の光を反射している」と書かれている箇所はありません。

原語も英語訳も、月自身が光を放っているという観点から、「月はそれ自身の光を放たない」と書かれた聖句が4つあります。「NASA から学んだ地球について、私が信じていることは何もない」「聖書は科学的に正しいのだ」と言うなら、月が太陽の光を反射しているという考えはどこから来たのか、きちんと説明してほしいと思いました。

イザヤ書13:10 For the stars of heaven and their constellations Will not flash forth their light; The sun will be dark when it rises And the moon will not shed its light.

エゼキエル書 32:7 And when I extinguish you, I will cover the heavens and darken their stars; I will cover the sun with a cloud And the moon will not give its light.

マタイ24:29 But immediately after the tribulation of those days THE SUN WILL BE DARKENED, AND THE MOON WILL NOT GIVE ITS LIGHT, AND THE STARS WILL FALL from the sky, and the powers of the heavens will be shaken.

マルコ13:24 “But in those days, after that tribulation, THE SUN WILL BE DARKENED AND THE MOON WILL NOT GIVE ITS LIGHT,

雨粒や露は球形であり、波は曲がると言う主張

「水はいつも平らであるとフラットアーサーは言うが、雨粒や露は球形で、サーフィンの波は曲がり、津波も起こる」と主張されていました。これはフラットアーサーも全員が同意見で、まったく間違っていないです。

問題は、地球の表面の約70%を占めると言われている海水などに、曲率があるかどうかが問われているのです。一滴の水や、絶えず形を変化させる波の話ではないのです。

「水は曲がるではないか」とドヤ顔で主張するだけではなく、海水や川や湖が、地球のカーブに沿って、実際に曲がっている証明を提供すればいいのです。そうすれば世界中からフラットアーサーは消えていなくなります。

今まで多くの人が、地球のカーブに沿って水が曲がっているかどうか実験してきましたが、カーブが観測されたことは一度もないのです。

10マイル(16km)先にある船が見えていますが、もし水が曲がっているなら66.6フィート(約20メートル)カーブの向こうに落ち込んでいて、決して見ることができません。フラットアースは自然を観察し、また実験して、人々が最終的に到達した結論なのです。

重力があると洗脳されているだけである

「重力がある」と発言されていましたが、私たちは、「プラスチック、紙、コンクリート、土、植物、動物、人間、海水・淡水、金属など、世界中にある物質をすべて地球の中心に引き付ける力がある」と信じるように教育されてきました。

磁石は鉄や金属だけを引き付ける力を帯びていますが、「様々な性質が違う物質を例外なく引き付ける力」とは、どんな力なのでしょうか?

重力があるというのは現在でも仮説であり、証明されたことはありません。子どもの質問にも、「あたりまえのこととして受け入れるしかありません」という回答しかできず、これこそ洗脳なのです。

大量の海水を、磁石のように地面にしっかりと引き付けている力が働いていると言われていますが、葉っぱについた1粒の水滴は、引っぱることができないのです。すべての物質を磁石のように引っ張る力はどこにあるのでしょうか?

物質の落下について解説している動画を紹介しますが、動画の冒頭にヘリウムガスが半分抜けて、空中を漂う赤いバルーンが紹介されています。「磁石のようにすべての物質を引っ張る重力」など働いていないので、地面に向けて引っ張られることがないのです。

物が下に落下するのは、物質の密度や浮力などで説明することができます。密度が高い物質は、密度が低い物質よりも下方になるだけです。そして重力や引力が働いていないなら、球体は成り立ちません。

カプセルで上空に上がっても、見えるのは平らな世界

「カプセルに乗って上空に上がってみたらいい」と、110,000 フィート(33.5km)の高さまで上昇するカプセルに乗ることを提案する話がありました。そんなことに大金を使わなくても、もっと上空の様子をバルーンに搭載されたカメラが撮影しています。

また「上空280,000フィート(86km)上空に行かないと地球のカーブは見れない」と、ニール・ドグラース・タイソンが発言していますので、カプセルに乗ることにはまったく意味がないです。

こちらの動画は121,000フィート(36.8km)の映像です。魚眼レンズを使っていないので平らです。

こちらの動画は、Amber Plasterさんのフラットアースの歌の動画で、115,000フィート(35km)上空の映像が紹介されています。カプセルに乗って上空110,000フィートに上がると、動いていない美しい平らな大地を見ることができます!

こちらも大変有名なAmber Plasterさんの「Hello Flat Earth」の歌です。こちらも上空から平らな大地の映像を楽しむことができます。

最後に、ロック牧師の教会が公表した、驚きの公式プレス声明を紹介します。

https://flat.awe.jp/flat-earth-debate8/