最終回 なぜ千年王国が必要なのか?

千年王国は終わっている説の解説は、今回で最終回となります。フラットアースですら、クリスチャンの間に意見の相違があるので、「千年王国が終わっているなど、ややこしいことを言うな!」とお叱りを受けるかもしれないと思いながら作業をしておりました。

今後も調べていきたいと思っていますが、とにかく宇宙を偽装することができるのですから、歴史を捏造したり、聖書の解釈を間違わせたりすることは、難しくないだろうと考えています。最終回では、なぜ千年王国が必要なのか考えてみたいと思います。

なぜサタンをもう一回解放するのか?

千年王国の最大の疑問は、サタンを再び開放することではないでしょうか。それはまるで「捕まえたゴキブリを再び逃がしてやるようなことだ」と思っています。 捕まえることができたのなら、さっさと滅ぼしたらいいのにと思うのですが、なぜか再び解放されるのです。その理由について、どのような考えがあるのか調べてみました。

GotQuestionsのサイトの解説

GotQuestionsのサイトで「神はサタンをなぜ千年王国後に解き放されるのですか? 」という質問に回答しています。簡単にまとめると2つの理由が書かれています。

最後のテスト説

  • 千年王国の間に人口が増え、人間は罪の性質をもって生まれてくる。
  • 平和な生活を当然だと思い、神の良さに対して、疑いを心に秘める。
  • 人間に自由意志を与えているので、その意志が試されるのをお許しになる。つまりサタンを開放するのは「最後のテスト」である。

罪の性質を示す説

  • 生来の罪の性質の大きさ、広さを現わすため。
  • 人間は肉体を持っているので、騙されやすい。罪の状態を示すためである。

牧師の書斎のサイトの解説

牧師の書斎のサイト にも「悪魔が解き放されなければならない理由」が書かれていました。引用元は「ジョン・F・ワルブード著「イエス・キリストの黙示」、いのちのことば社、555頁参照」と書かれています。

  • 人間はどんなに恵まれた環境の下に置かれていたとしても、自分の選択に任せるなら、罪と悪に陥ることを示すため。
  • 人間の行為について、神が予知できることを示すため。
  • サタンの決して変わることのない悪性を明らかにするため。
  • 長期間、神の支配の下に置かれても、人 (自然体の体を持った人) の邪悪な性格は変わらないことを明らかにして、永遠の刑罰を正当なものであることを人々に知らせるため。

心に響く聖書の言葉のサイトの解説

「心に響く聖書の言葉」というサイトでは、千年王国の目的 は「安息の時代として」また「アブラハム契約、ダビデ契約が完全成就するため」という回答がされていました。そしてこちらのページ で、サタンが解放される理由が書かれていました。

  • 人間は環境が良くなっても、悪が裁かれると分かっていても、自分の肉の欲に引き寄せられて罪を犯す。

この3つのサイトで主張されていることをまとめると、「肉体を持った人間とサタンの罪の性質は決して変わらない」「人間の罪が残っているので、テストしなければいけない」という考えではないかと思います。

神はサタンを裁けなかった説

この他にも別の考えがあるかもしれませんが、なぜサタンを開放するのかについて、聖書には決定的な回答がありません。私の勝手な推測になりますが、上記の考えとはまったく違う、「神はサタンを裁けなかった説」をご紹介したいと思います。

ヨブの物語に登場するサタン

ヨブ記に登場するヨブは「潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっていた」という人物でした。そのような正しい人でさえも、厳しい試練を受ける様子がヨブ記に書かれています。サタンは「ヨブは利益もないのに神を敬うでしょうか」と言い、「家畜や財産などが豊富にあるので、神を崇拝するのだ」と主張します。

そこでヨブは、家畜などのすべての財産を失うだけでなく、大切な子どもたちまでも殺されてしまうという、大変な試練を受けることになります。さらに自分の健康も失い、悪性の腫物で苦しめられます。

ヨブの妻が「神をのろって死になさい」というほど、もはや生きる価値もない状態に陥るのです。しかしこの時ヨブは、「幸いを神から受けるのだから、わざわいをも受けなければならない」と語り、神を呪うことはありませんでした。

突然降り注ぐ苦しみが、誰の仕業であるのか、また自分はなぜ生まれてきたのかと、悩み苦しむ様子がヨブ記に記されています。結局「なぜ人は苦しまなくてはいけないのか」ということに対して、明確な答えは最後まで語られませんが、ヨブ記を読むと、神は人を試される方だと知ることができます。

今の状況では神はサタンを裁くことはできない

そして大変理解しがたいかもしれないですが、ヨブ記を見る限り「ヨブに災害を加え、ヨブの家族を殺したサタンには、まったくおとがめがない」のです。ヨブを苦しめることに、神が許可を与えたのですから、ヨブの息子や娘を殺したとしても、サタンは許されているようです。

さらに、ヨブ1:16神の火が天から下り、羊と若い者たちを焼き尽くしました。私ひとりだけがのがれて、お知らせするのです。」と書かれています。実際に災害を起こしたのはサタンでしたが、それにもかかわらず、「神の火が天から下り」と書かれているのです。

この状況は、現在でも同じかもしれないと考えています。2023年8月は、ハワイをはじめ各地で火災が多発しました。多くの人の命が奪われ、家屋が破壊されました。指向性エネルギー兵器 (DEW)によるものと考えられていますが、ヨブ記から見ると、これらの火災も「神の火」であると考えられます。

つまり現在も、ヨブ記と同様の試練を受けていると考えられるのではないでしょうか。たとえ家族が突然の火事で死亡しても、家族が毒ワク〇ン注射で死亡しても、ヨブが子ども達を失った状況とあまり変わらないのです。

「私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな」と、ヨブのように神に愚痴をこぼさずにいるのか、それとも神を呪うのかを、神は見ておられるのではないかと考えます。

私たちは試練を受ける

とても理不尽な事と思われるかもしれませんが、ヨブと同じようなことが、私たちの人生にも起こる時があります。誰から見ても神の呪いを受けているような状態に陥ったとき、私たちの信仰が試されるのです。

ルカ 22:31 シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました

私たちを翻弄し路頭に迷わせ、困惑させ弱らせて、神を見失わせて「ふるいにかける」ようにサタンが働くことを、神は容認されているのです。それは神が人を訓練されているからだと、聖書は語っています。

申命記 8:5 あなたは、人がその子を訓練するように、あなたの神、主があなたを訓練されることを、知らなければならない

ヘブル人への手紙 12:5わが子よ。主の懲らしめを軽んじてはならない。主に責められて弱り果ててはならない。 12:6 主はその愛する者を懲らしめ、受け入れるすべての子に、むちを加えられるからである。」 12:7 訓練と思って耐え忍びなさい。神はあなたがたを子として扱っておられるのです。父が懲らしめることをしない子がいるでしょうか

神は私たちを「子どもとして扱っておられる」ので、だからこそ人生に辛いことが起こると聖書は語っています。もし私たちが苦しみを知らなければ、神の慈しみを理解することができず、また他人の苦しみを思いやることもできないのではないかと思います。たとえ不幸なことが起こっても、その中で神を探す人がいて、また悔い改める人がいるのです。

そうすると様々な災害を引き起こすサタンを、神の方では罪があるとして、裁くことができないと考えられます。「底知れぬ所に投げ込み、千年の期間が終るまで閉じ込めておくという処置は、サタンを完全に滅ぼす理由がなかったからではないか」と考えています。

サタンが裁かれる時がやってくる

神がサタンを滅ぼそうと思われたら、速攻で可能ですが、神は決してそのようなことをされません。それは神の処置を見て、他の御使いたちの心に疑問が芽生え、再び御使いの反逆が起こるかもしれないから、という理由ではないかと思います。

「全能者にして主なる神よ。しかり、あなたのさばきは真実で、かつ正しいさばきであります(黙16:7)」と、全ての御使いによって認められるような、完全な裁きを準備されていると思っています。

それではサタンが裁かれる条件は何になるのでしょうか?
私はサタン裁かれるのは、神の創造した人間存在を破壊したときではないかと考えています。具体的に言うと、トランスヒューマニズムや遺伝子操作などを行ったとき、神はサタンを決してお許しにならないだろうと考えています

サタン不在の千年王国期間に、何が大きく変わったのかを考えると、テクノロジーがとても進歩しました。フリーエネルギーが登場して文明が発達しましたが、それらのテクノロジーの多くは隠されて、現在支配層が独占していると考えられています。

その技術を利用して、これから人間存在を破壊し、また世界を破壊していくだろうと思われます。その時サタンは有罪となるのではないでしょうか。つまり、千年王国のテクノロジーがなければ、サタンを有罪にすることができなかったのではないかと考えています

トランスヒューマニズムという人間破壊

人間を破壊するために、トランスヒューマニズムが準備されています。トランスヒューマニズムとは、人間の身体をテクノロジーで進化させ、不老・不死・不労の社会を実現していこうとする考え方です。日本トランスヒューマニストのHP を見るとイラストがあり、もはや人間ではなくて機械です。最終的に真にめざすものは「人間とAI(機械)の融合です」と書かれています。

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの言葉が紹介されています。「これは進化の次の段階――ホモ・デウスなのです」と語っていますが、デウスとは「神」のことです。トランスヒューマニズムによって、肉体を機械に置き替え、不老不死となり、やがて「神に進化する」ことを目指しているようです。エデンの園で蛇がエバにささやいた「あなたは死ぬことはありません、神のようになる」と言った言葉は、これから実現するだろうと考えています。

ユヴァル・ノア・ハラリについての動画がEdenMedeaさんにありましたのでご紹介します。

ムーンショット計画

内閣府が提案している のがムーンショット計画です。2050年までに、「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会」を目標にしています。ムーンショット型研究開発事業の「ムーンショット目標1:アニメーションで描く2050 」を見てみると、意味不明のことが紹介されています。

「思い描くだけで体験にアクセス」できるそうです。まったく意味不明ですが、男の子の頭の両サイドに、装置が取り付けられていて、脳内のコンピューターにログインして、通信網の情報にアクセスすることを想定していると思われます。

ムーンショット目標9の動画では、「言葉を越えたコミュニケーション」として、テレパシーで語り合う様子を暗示しています。AIに接続されている者同士が、脳から脳へ情報を伝達させるテレパシーの技術などは、すでに完成しているのではないかと思っています。

今後「人間存在にAIは必須である」というのが常識になり、人々の脳にデバイスを設置してしまえば、思考や感情は外部からコントロールできると思われます。脳がAIに従って生きるようになったら、もはや神が創造された人間ではなくなってしまいます。

人間を進化させるトランスヒューマニズムを最初に提唱したのは、ピエール・テイヤール・ド・シャルダンというイエズス会の人物でした。※記事 ※動画

性の破壊と家族の破壊

神が創られた自然な営み「男と女が結婚して子を産んで育てる」という当たり前のことは、やがて消えていくだろうと考えています。男性器を女性器に造り替える、女性が乳房や子宮を切り取って男性になる、これらのことは当然の権利として、希望する人に提供される時代になりました。

性の破壊は家族の破壊につながりますが、その様子は1989年に書かれたThe New World Order(新世界秩序)という本にも予告されています。

家族:
同性愛者の結婚は合法化されるでしょう。 親が子どもを育てることは許可されません(国が子どもを育てます)。すべての女性は国に雇用され、主婦になることは許されません。
離婚は極めて簡単になり、一夫一婦制の結婚は徐々に廃止されるでしょう。

The New World Order(新世界秩序)A. Ralph Epperson著

性の破壊はダイレクトに人間存在の破壊につながっていくでしょう。今までとは全く違う価値観を持つ時代がやってくると予想しています。本来の人間らしさは破壊されて、もはや神が創造された人間ではなくなっていくだろうと考えています。

地を滅ぼす者どもが滅ぼされる(黙示録11:18)

「地を滅ぼす者ども」は、必ず神の御怒りによって滅ぼされる時がやってきます。

黙示録11:18 諸国の民は怒りました。しかし、あなたの御怒りの日が来ました。死者のさばかれる時、あなたのしもべである預言者たち、聖徒たち、また小さい者も大きい者もすべてあなたの御名を恐れかしこむ者たちに報いの与えられる時、地を滅ぼす者どもの滅ぼされる時です

第11回過去の記憶は破壊せよ」でも破壊された都市の様子を少し紹介していますが、すでに様々な破壊のテクノロジーを手に入れていると思われます。ケムトレイル、HAARP、DEW、気象変動兵器、CERNなど以外にも、知られていない数々の兵器があることでしょう。すでにご存じと思いますがいくつか紹介します。

「気象を変更できる」とテレビで紹介されたHAARP

HAARPは「高周波活性オーロラ調査プログラム」と言われ、名目上は地球の電離層や自然現象を理解するための施設と説明されています。

ヒストリーチャンネルという、アメリカのドキュメンタリー制作会社の番組で、「各地に設置されたHAARPが連動すると、世界中どこの国の天気も変えてしまう可能性があります。ジェット気流の流れを完全に変えることができるのです」と語られています。HAARPが気象を変更することは、テレビで紹介されている事実で、陰謀論ではありません。GIGUE Continuesさんの動画で、日本語訳付きで紹介されています。

世界中の気象を変更するためでしょうか、世界各地にHAARP施設が設置されています(google map) 。日本の青森県にもあります。

日本にあるHARRPの位置はSecurity Hill at Misawa Air Baseと書かれた場所のすぐ横にあり、米軍三沢基地の近くです。

斜め横から見ると、HAARPアンテナのすぐ近くに、巨大なゴルフボールのような別の大型装置が並んでいます。

大気中にケムトレイルを撒き、金属粒子を電波で振動させることで、地球の気象を制御できると言われています。高周波を使って気象を操作している様子は、もはや珍しい光景ではなくなっています。気象をコントロールする技術は、すでに完成していると言われています。

指向性エネルギー兵器DEW

指向性エネルギー兵器(Direct energy weapons=DEW)は、世界中で使われていることは、良く知られています。GIGUE Continuesさんが動画を作られていましたのでご紹介します。

ハワイ火災でも話題になりましたが、山火事の際に何度も撮影されています。

人工地震は世界の常識

人工地震については、こちらのページ に年表まで作って、詳しくまとめが書かれています。人工地震は国連の公認技術であり、浜田政務官が国会で「地震兵器や津波兵器が可能であることは世界の常識 」と語ったのも大変有名です。

私が311が人工地震だったと確信したのは、2015年にジム・ベッカー・ショー(The Jim Bakker Show)という海外のクリスチャン番組の動画を見ていた時でした。牧師のジム・ベッカーが、2011年の出来事を回想していましたが、彼は「神の声を聞いた」と言い、その時書き取ったメモを見せて「日本に9.0の地震が来る」と地震予告をしたのです。「地震(東日本大震災)が起こる2週間前のことだった」と自慢げに語り、この時私は「やはり人工地震だった」と確信しました。

まことに、神である主は、そのはかりごとを、ご自分のしもべ、預言者たちに示さないでは、何事もなさらない。(アモス7:3)」このように聖書に書かれていますが、支配層も自分たちの預言者を使って災害の予告をします。

ジム・ベッカーを調べると、彼は311の地震だけでなく、なんと911や、ハリケーン・カトリーナまで予告した、支配層の準備した預言者だったのです。記事1 記事2

このインチキ牧師が、神の声など聞いていないことは明白です。聖書を学んでいる人が、神から災害の予告を受けたら、必ず行動するだろうと思われることが2つあります。それは、①災害が起こらないように神に執り成す、②災害予告を受けた地域に悔い改めを伝える、ということです。

テレビに出演しているという好条件なのですから、神から災害予告を本当に聞いたなら、ヨナのように必死になって、悔い改めを呼びかけなければいけないのです。

ところがそんなことは一切語らず、亡くなった多くの日本人のことにも触れず、この番組で問題にしていたのは、「日本にM9.0の地震が来ると発言したが、地震が起きたときの最初の報道はM8.9だった。しかし後にM9.0に変更した。ほら私の言ったことが正しかっただろ」という内容だったのです。

おまけに「私はピザの夢をみる(1:47)」と語り、支配層のペドフィリア・ネットワークに参加していることも暗示していてました。ジム・ベッカー牧師は、レイプと献金汚職事件で、懲役45年と罰金50万ドルを求刑され、その後減刑されて5年服役しています。支配層の預言者として大変ふさわしい人物でしょう。

金属を粉々にする技術

911のビル倒壊には、制御解体やサーマイト火薬説があります。それらも利用されていたと思いますが、ビルの倒壊する様子を観察すると、金属が落下前から粉々の粉末になっています。こちらの写真は、ビルの屋上に設置された金属アンテナが、地面に落下する前から、すでに粉々の微塵となっている様子です。

この現象を発見したのは、材料工学科学の博士で元機械工学の教授であるジュディ・ウッド博士(Dr. Judy Wood )です。911のツインタワー倒壊の際には「空中から指向性フリーエネルギーシステムで照射があった」と解説しています。こちらの動画は実際に金属のかたまりが、地面に落下する途中で、すでに粉末になっている様子です。

ジュディ・ウッド博士は「Where Did the Towers Go? Evidence of Directed Free-energy Technology on 9/11(タワーはどこへ行ったのか? 9/11 における指向性フリーエネルギー技術の証拠)」という著書もあります。ビルから離れた場所に駐車されていた多くの車が、トーストされたように焼け焦げていたことなど、911は空中から照射された、指向性兵器の攻撃だったことを講演で解説しています

金属を粉にする技術など、思いもしないような高度な破壊の技術が存在していると思われます。地を滅ぼす準備は、とっくに完成しているだろうと考えています。

千年王国は絶対に必要だった

今の支配層が隠蔽している技術の基礎は、千年王国の時代に発達したテクノロジーだったと考えています。本来良いことのために使われるはずの技術でしたが、今後は人間や世界を破壊することに使用されていくことだと思われます。その時サタンは有罪判決を受けて、永遠の滅びに定めることができるのです

サタンを閉じ込めて、サタンに邪魔されずに発展することができた千年の期間は、どうしても必要だったと考えています。

サタンに騙されているのは支配層たち

「人々はだまされている」と言われていますが、本当にだまされているのは私たちのような一般人ではなく、支配層や支配層の仲間になって、報酬を得て工作活動に参加している人たちだと思っています。サタンの儲け話に参加した人間は、最後はサタンと共に、地獄に道ずれにされるだろうと思われます。

本当に不幸なのは、支配する側の人たち、工作活動をしてだます側の人たちです。富を持ち、贅沢に暮らし、有名になることができたとしても、やがて彼らはサタンと共に、永遠の裁きに入るのです。

詩篇1:1 幸いなことよ。悪者のはかりごとに歩まず、罪人の道に立たず、あざける者の座に着かなかった、その人

終わりに

今まで千年王国は終わっている説を調べてきて、①すぐに再臨することを示唆したイエスの言葉と弟子の言葉 ②トイレのない豪邸 ③イエズス会が言い出した「千年王国は未来にやって来る」という教え、これだけでも、千年王国が終わっていた可能性がとても高いと思いました。そして先に千年王国が実現していなければ、破壊のテクノロジーの基礎となる技術もなく、神はサタンを裁くことができないだろう、というのが私がたどり着いた結論です。

たいていのキリスト教では、イスラエル民族の救いが実現してからから千年王国が始まると教えています。
◆例として以下にイザヤ書とエレミヤ書の聖句を書き出しています。イスラエル民族の救いが実現すると、「主があなたの永遠の光となる」「わたしの律法を彼らの中に置く」「彼らの罪を二度と思い出さない」と書かれている言葉が成就するはずなのです。

ところがその後に千年王国が始まって、人間はやっぱり再び罪を犯し、サタンの最後のテストを受けなければいけないという、現在の牧師たちの見解は、「結局聖書の言葉は効力がなかった」と言っているようなものではないでしょうか?

イザヤ書60:19 太陽がもうあなたの昼の光とはならず、月の輝きもあなたを照らさず、主があなたの永遠の光となり、あなたの神があなたの光栄となる60:20 あなたの太陽はもう沈まず、あなたの月はかげることがない。主があなたの永遠の光となり、あなたの嘆き悲しむ日が終わるからである60:21 あなたの民はみな正しくなり、とこしえにその地を所有しよう。彼らはわたしの栄光を現す、わたしの植えた枝。わたしの手で造ったもの

エレミヤ書31:31 見よ。その日が来る。その日、わたしは、イスラエルの家とユダの家とに、新しい契約を結ぶ31:32 その契約は、わたしが彼らの先祖の手を握って、エジプトの国から連れ出した日に、彼らと結んだ契約のようではない。わたしは彼らの主であったのに、彼らはわたしの契約を破ってしまった31:33 彼らの時代の後に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこうだ。わたしはわたしの律法を彼らの中に置き、彼らの心にこれを書きしるす。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる31:34 そのようにして、人々はもはや、『主を知れ』と言って、おのおの互いに教えない。それは、彼らがみな、身分の低い者から高い者まで、わたしを知るからだわたしは彼らのとがを赦し、彼らの罪を二度と思い出さないからだ

◆さらにイザヤ書では「新しい天と新しい地」について述べられていますが、新天新地について語られているのに、その後に千年王国が開始して、人間が再び罪を犯すと言うのは、つじつまが合わないのではないでしょうか。

イザヤ書65:17 見よ。まことにわたしは新しい天と新しい地を創造する。先の事は思い出されず、心に上ることもない65:18 だから、わたしの創造するものを、いついつまでも楽しみ喜べ。見よ。わたしはエルサレムを創造して喜びとし、その民を楽しみとする

イザヤ書66:22 わたしの造る新しい天と新しい地が、わたしの前にいつまでも続くように、あなたがたの子孫と、あなたがたの名もいつまでも続く

◆また黙示録では、「わたしはすぐに来る」と、4回も語っています。2千年も先の未来に再臨する予定なら「わたしはすぐに来る」と、わざわざ4回も語るでしょうか? 

黙示録3:11 わたしは、すぐに来る。あなたの冠をだれにも奪われないように、あなたの持っているものをしっかりと持っていなさい。
黙示録22:7 見よ。わたしはすぐに来る。この書の預言のことばを堅く守る者は、幸いである
黙示録22:12 見よ。わたしはすぐに来る。わたしはそれぞれのしわざに応じて報いるために、わたしの報いを携えて来る
黙示録22:20 これらのことをあかしする方がこう言われる。「しかり。わたしはすぐに来る。」アーメン。主イエスよ、来てください

上述したような、①つじつまが合わないと感じる聖書の解釈、②タータリアとマッドフラッドの存在、③イエズス会と密着した携挙をあおるディスペンセーション主義の登場など、私が疑問に思っていたことは、「千年王国がすでに終わっていた」と考えたとき、謎が解けたと思いました。

今後も学びを深めていきたいと思いますが、新しい発見があって、考えが変わるかもしれません。しかしながら、フラットアースを知って再び球体モデルを信じることがないように、既存のキリスト教的な考えには、戻らないだろうと思っています。キリスト教という宗教ではなく、聖書の言葉について真摯に学びたいと願っています。

これからやってくるかもしれない世界

最後にジョージ・オーウェルの小説「1984年」について述べておきたいと思います。この小説は、近未来の世界を予告しているのではないかと言われている小説で、人間の思想や日常生活が、権力に管理された世界が描かれています。

小説の主人公ウィンストン・スミスの仕事は、歴史記録の改ざん作業でした。その様子が描写されていて、私たちの歴史も簡単に改ざんされてきたことを物語っているように感じました。社会全体を支配する時、歴史の書き換えは必須だろうと思っています。

すべての歴史は必要なだけ何度だろうと根こそぎ取られ、重ね書きがされる、…ひとたびこれがなされてしまえば、改ざんが行われたことを証明することなど、断じて不可能である。

…革命のことも、革命以前のことも、僕たちはもうほとんどきれいさっぱり何も知りやしない。あらゆる記録は消去か捏造され、あらゆる本は改訂され、あらゆる絵画は書き直され、あらゆる彫刻や通りや道は名前が変えられ、日付だってすべて変えられてしまった。そのうえこの作業は毎日毎日、毎分毎分続いているんだよ。歴史は止まってしまったんだ。

ジョージ・オーウェルの小説「1984年」より

そして物語の最後に近づくと、「人間を支配する権力」について語られます。

権力とは、苦痛と侮辱を与えることだ。権力とは、人の精神を八つ裂きにし、こちらの思うままの新たな姿に作り直すことだ。さて、我々が創ろうとしている世界の姿が、君も見えてきたのではないか?

その世界とは、昔の改革家たちが思い描いた愚かしい快楽主義的なユートピアとは反対の世界だよ。恐怖と裏切りと拷問の世界、人を踏みにじり踏みにじられる世界、洗練されるに従い、慈悲に満ちていくのではなく、さらに慈悲を失っていく世界だ。

我らが世界の進歩は、さらなる苦痛へと向かう進歩になろう。古き文明は、愛と正義をいしずえに成り立つと確信した。我々は憎悪を礎としたのだ。我々の世界に、恐怖、怒り、勝利の愉悦、自己卑下のほかに感情など存在しない。ほかのものはすべて破壊してやる‥‥‥何もかもな

我々はもはや、革命以前から生き残る思考習慣を破壊しつつある、子どもと両親の、人と人の、そして男と女の間にある結びつきを絶った。もはや誰も、妻も子も友も信じようなどとは思わん。だが将来には、妻も友もなくなるのだ。子供は生まれるやいなや、雌鳥から卵を取るようにして取り上げられるだろう

性本能は根絶やしにされる。生殖は、配給カードの更新と同様、年に一度の形式的なものになる。オルガズムも断絶する。今、党の神経学者がその研究に取り組んでいるところだ。党に対する忠誠心を除き、どんな忠誠心も存在しなくなる。ビッグ・ブラザーへの愛を除き、いかなる愛も存在はしない。敗北した敵を見下ろす勝利の笑い以外、笑いなどは存在しない。芸術も、文学も、科学もなくなる。我々が全知全能となれば、科学などもはや必要なくなるのだからな。

ジョージ・オーウェルの小説「1984年」より

小説に登場する「ビック・ブラザー」がサタンなのです。ビック・ブラザーは「偉大なる兄弟」と訳されますが、シンプルに「お兄ちゃん」という意味です。カインがアベルを殺したように、この世界は「先に生まれた御使い(サタン)が、後に誕生した人間をねたんで殺す」ことが起こっているのです。

この小説に近い世界が、準備されているのではないかと思います。男女や家族の愛を破壊し、AIにコントロールされた人間が生きる世界になったとき、神は決してサタンをお許しにならないでしょう。その時神は御怒りをもって必ず復讐されるのです。

イザヤ書35:4 心騒ぐ者たちに言え。「強くあれ、恐れるな。見よ、あなたがたの神を。復讐が、神の報いが来る。神は来て、あなたがたを救われる。」

参考資料

参考になるかもしれない冊子、動画などを紹介します。

『Lucifer’s Flood and the Little Season』 Allan Cornford著 
PDF版が無料で配布されています。またアマゾンでKindl版を購入することもきます

『Tartarian Rule? Or Millennial Kingdom?』 Allan Cornford著
PDF版が無料で配布されています。アマゾンで購入できます

こちらはキリストの千年王国は終了している説に関する、Youtube動画のプレイリストです。

千年王国は終了していることをテーマに議論しているFacebookグループです。
https://www.facebook.com/groups/537388657917088 「Was what we know as Tartaria the Millennium Reign of Christ.」

こちらはプライベートのFacebookグループです。「Tartaria the Millennial Kingdom of Jesus Christ」
https://www.facebook.com/groups/1031067957705264

千年王国は終了していることをテーマに議論しているFacebookグループです。「Livin’ in Satan’s Little Season」
https://www.facebook.com/groups/1174109309955067