第8回 何でもかんでもタータリアというウソ 

タータリアが世界を統一したというウソ

以前「フラットアースは意図的に広められた」の記事を書きましたが、フラットアースから少し遅れて登場したマッドフラッドとタータリアも、もちろん意図的に広められたと考えています。

たとえ意図的だったとしても、フラットアースでは多くの人が、この世界の本当の姿に目が開かれました。マッドフラッドとタータリアも同様で、今まで全く気がつかなかった古代の建築、古代の芸術、古代のテクノロジーなどが紹介されて、新たな発見が多かったと思っています。

ただしマッドフラッドとタータリアの大変奇妙な点は、古代から残されたものを「超古代文明であるタータリア帝国のもの」として紹介され、なんでもかんでも「タータリアの建築だ!タータリアの技術だ!タータリア人が造ったのだ!」と言われていることです。

タータリアは単に消されただけ

この超古代文明とされるタータリアは、「歴史から消された」と言われていますが、タータリアという地域があったことやタータリアの歴史などはウィキペディアにも詳しい記載 があり、特に隠されている様子はありません。タータリアという地域は、カスピ海、ウラル山脈、太平洋に囲まれたアジアの歴史的な地域でした。住民は「タタール人」として知られています。

タータリアの歴史は消されて改ざんされている!」と言われていますが、その理由としてCIAの文書を根拠に主張されることがあります。こちらがそのCIAの文章の抜粋です。

この文章には確かに「タタールの歴史は書き換えられ、改ざんされることになった」と書かれています。しかし文章を読み進めると「歴史家は共産党の命令で、ロシア人が常に良いイメージになるよう、歴史を書き換えて事実を歪曲してきた」ことが書かれていて、タタールの歴史が書き換えられた理由は、①大ロシアの侵略の記述を排除するため、②タタールとロシアの実際の経過の事実を隠すため、であることが文書全体からわかります。

タタール(タータリア)の歴史は改ざんされ歴史から消されたことは間違いないと思われますが、それは政治的な要因が理由であったからです。この文章だけで、タータリアが超先進的な文明を持っていて、かつて帝国として君臨して、世界を治めていたという証拠にはならないのです。

タータリアではなかった

古代には、素晴らしい技術を持った文明があったことは理解できますが、「何でもかんでもタータリアの技術だ!」と主張するのは、最初から準備されていた誤誘導だったと考えています。

例えば「タータリア建築」とされている中世のゴシック様式の大聖堂ですが、有名な大聖堂は、タータリアの地域には一つもありません。(世界のゴシック建築の偉大な例 39 選 のある場所をピンで表示。)

またタータリアの技術によって、スター・フォート(星型要塞)が造られたと言われていますが、タータリアの地域にスター・フォートはありません。

スター・フォートのマップ

タータリアの技術で建てられたと言われるものが、タータリア地域にないのですから、それは「ヨーロッパの大聖堂は日本人の技術で造られたのだ」と主張しているようなものです。

世界中で、同じ種類の重厚な建物が建築されていますが、なぜこれらが「タータリア建築である」と、タータリアに限定されるのでしょうか? これらの建築物が、タータリア地方に起源をもつ証拠があるのでしょうか?

タータリアがすべての古代のテクノロジーの技術の起源であるという証拠は、今まで見たことがありません。つまり、タータリアと言われて紹介されたものは、実はタータリアではなかったのです

下の動画は、フラットアースやタータリアを解説している人が作った動画です。この人も、「It was not tartaria (タータリアではなかった)」というタイトルで、「タータリアはプロパガンダ」だったと語っています。

タータリアとして紹介されていたもの

これからほんの少しですが、タータリアのものとして話題になっていた古代の建物や技術を、いくつかピックアップしたいと思います。「実はタータリアではなかった」という可能性を考えていただきたいです。またタータリアについてご存じない方は、古代の技術が高かったことに、注目していただければと思います。

中世には、馬と馬車しかなく、電動工具、重機、クレーン、電動リフトはありませんでした。 飢饉や疫病が頻繁にあったと言われ、食べることに精いっぱいだったと思われる時代に造られたものを紹介しています。

息をのむような大聖堂

ボーヴェ大聖堂

サイマティクスの図

大聖堂の窓の模様はサイマティクスの図が採用されています。「サイマティックス」という用語は 1970 年代にハンス・ジェニーによって造られました。サイマティクスとは、砂や水などの媒質によって物体の固有振動や音を可視化することですが、科学的研究により、音波周波数のサイマティクス治癒力が検証されています。

パイプオルガン

大聖堂にあるパイプオルガンは、振動して周波数を生み出します。大聖堂の窓にあるサイマティック模様や幾何学模様は、オルガンが発する音の模様でもあります。オルガンが演奏されると、ヒーリング効果や電気治療効果のある振動を、エーテル (または大気エネルギー) を通じて発することができます。オルガン(organ)は英語で「臓器」という意味ですが、人の体内に働きかけて、癒し効果を与えていると考えられています。

昔からあったフリーエネルギー

電気や電球が発明されたと言われる前から、電気はすでに使われていました。空中から無料で電気を得る技術があり、建物にはアンテナが備え付けられていて、電気を集めていたようです。昔の人々が、イルミネーションを楽しんでいた様子が、絵画に残されています。

建物の先端が電気を収集するアンテナの役割をしているようです。

世界は常に地電流 (Earth current) と呼ばれる電流を生成しており、この電流は電磁線に沿って、大地の表面全体に流れているそうです。 大地の表面と電離層には電荷差があり、エネルギーを操作して電離層から跳ね返すことによって、ワイヤレスで放電できるそうです。実際にワイヤレスの電柱や、ワイヤレスで運転されている電車の動画が残されています。

スター・フォート(星型要塞)スター・シティ

タータリアでは世界中にあるスターフォートやスターシティが紹介されていました。ウィキペディアを読むと、スター・フォートは軍事目的で造られた事になっていますが、軍事用とは思えない美しさがあり、優れた建築技術によって造られていることがわかります。スター・フォートやスター・シティは、それ自体が特別な空間で、そこに住むコミュニティの人々に、喜びと調和の感覚をもたらす、振動周波数を与えていたのではないかとも言われています。

下の動画では、多くのスターフォートは水辺にあり、その近くに天然ガスのパイプラインがあることから、スターフォートの堀に張り巡らされた水は、天然ガスを抽出するために使われ、天然ガスは電気に変換されたのではと推測しています。
THE GREATEST STORY – Part 43 – Star Cities

人間業とは思えない彫刻

中世には信じられないほどの素晴らしい彫刻が造られていました。ノミやハンマーを使い、本当に手作業で造られていたのでしょうか? 3Dプリンターで造られたと主張する人がいるくらい、とてつもなく素晴らしい技術です。

千年王国の技術だったのでは?

ここまで「タータリアの技術」と言われているものを簡単に紹介しました。まだまだ紹介したいことがたくさんありますが、とにかく古代は私たちが学校で教えられていたより、はるかに技術が進んでいたのです。

かなり昔から電気を空中から収集する技術が存在していました。高度な技術があり、それを実現するための高度な建物が建築されていました。これら古代の高度なテクノロジーを利用していた時代はとても平和で調和のとれた世界だったと考える人が多いです

今日、キリスト教の大聖堂と言われるものは、カトリックの宗教施設ではなかったと考えられます。大聖堂は芸術作品のように丁寧に建築され、フリーエネルギーを取り込むことができるアンテナがあり、肉体的、精神的な癒しを与えることができるオルガンが演奏されて、「ヒーリング・センター(癒しの場)」として機能していたと考えられています。

千年王国がすでに終わっている」と考えている人たちの間では、タータリアとして紹介されたものは、千年王国のものだったと考えられています。

以前も指摘しましたが、聖書には千年王国についての詳しい記述がありません。実際の千年王国は、復活した聖徒とキリスト以外は、死ぬべき肉体を持った一般人で構成されていた世界だったと考えられます。死ぬべき肉体を持った人々は、キリストに従うか従わないかを、各自が選択することができただろうと考えられています。完璧な神の国が登場したのではなく、神の国の栄光が、部分的に地上に実現したような状態だったのではないかと思われます。

千年の期間は、悪魔の力は大きく制限されていました。復活した聖徒たちが君臨し、人々は平和に暮らし、高度なテクノロジーを享受することができ、人間の能力を超えた芸術などが発展したと考えられています。

千年王国が終了して、大聖堂はカトリック教会の持ち物となりました。千年王国の痕跡は別の歴史にすり替えられ、多くは破壊されてきました。悪魔はキリストの千年王国時代を「暗黒時代」と呼びましたが、全てを消すことができなかったので、「暗黒時代の後に、突然ルネッサンスが始まったという物語にした」と考えられています。
悪魔が解放された現在では、人類は進化していると言われていますが、実は逆方向に進んでいるのです。

上の写真は19世紀、下の写真は現代

19世紀の街灯と21世紀の街灯。こちらのミームは「街灯さえもが美しい世界での生活を想像してみてください」と書かれています。