牧師対決!フラットアースの討論会
2023年12月2日、アメリカのテネシーで、球体派牧師とフラットアース派牧師による『フラットアースの討論会』が開催されました。この討論会の開催を知ったとき、まさか実際に開催されるとは、とても信じられないと思っていました。なぜなら聖書に基づいて討論するなら、『球体派がボロ負けするのは明確』なので、参加する牧師がいるとはとても信じられなかったからです。ところが驚くことに、この討論会の開催を呼びかけたのが、球体を主張するグレッグ・ロック牧師でした。
球体派のグレッグ・ロック牧師は、Global Vision Bible Churchの牧師です。彼は「フラットアースはナンセンスである」と主張し、この討論会を呼びかけました。そしてフラットアースを支持する牧師として参加したのは、Fire & Grace Churchのディーン・オディール牧師でした。
フラットアース討論会の予想のまとめ
討論会の開催がアナウンスされた直後に、フラットアーサーのBibleScribeのチャンネルでは、グレッグ・ロック牧師の発言を紹介しながら、この討論会の予想を語っていました。その動画がとても面白かったので、まずはその討論会の予想動画を簡単にご紹介したいと思います。紹介する元動画は下の動画です。
BibleScribeの解説動画を見て驚くことは、球体派のロック牧師が明らかに「はしゃいでいる様子」を見て取れるということです。面白いネタを語るように、「トゥルルルルー」などの効果音などを加えたり、くるくる回転してみたり、自分が勝利すると確信して意気揚々と話していました。その様子についてBibleScribeが解説しています。
フラットアースを信じている人をからかうような態度で、討論が始まる前に、好戦的な態度を示していたことに驚いている。たとえ考えが違っていても、お互いにもう少し愛情を持ち、思いやりを持つ必要があるが、ロック牧師の教会では、異なる視点を持つことができないだろう。
「フラットアーサーにも主張する機会を与えよう」と言っているが、彼の言い方はまるで、罠にかけて貶めようとしているように見える、しかしながらその試みは失敗するだろう。なぜなら、フラットアースは、何年も討論されてきていることを、ロック牧師は知らないからだ。
聖書からフラットアースはナンセンスであると証明する!私はとても自信がある!
今回の討論会は、かつてない規模のキリスト教における公開討論会である。ロック牧師は自信満々だが、結果は自爆するだろうと予測する。ディーン・オディール牧師の方がこの問題を研究してきたので、はるかに詳しいだろう。
聖書は明確に、フラットアースであると書かれていないが、平らな大地を想定して書かれた書物で、聖書に書かれた世界の状態の描写をみると、平らであることを文脈から知ることができる。
ロック牧師は聖書を使って、「フラットアースを信じている人に恥をかかせたい」という思いがあることが見て取れる。しかしながら、フラットアースを信じている人や調べている人は、ロック牧師よりもはるかに多くのことを、すでに調べ尽くしている。
もし聖書から、フラットアースは間違っていると証明できたら、私の言うことを聞いて、あなたは悔い改めなさい。
ロック牧師は、「地球の形は救いとは関係ない、福音とは関係ない」と言いながら、フラットアースを信じていることが、まるで「罪である」かのように語っている。
フラットアースは「神の宇宙論」であり、NASAの宇宙論ではない。古代の人たちが考えていたフラットアースの世界を知ったとき、神との関係は、それまでとは全く違った強力なものになる。
無神論者や、クリスチャンでなかった人が、フラットアースを知り聖書を学び、神を知るようになるということが実際に起こっている。それなのにロック牧師は悔い改めを強要している。
地球は回転している。巨大な建築物の建築家や、軍のスナイパーに聞けば、地球が回転しているとわかるのだ。
建築家が地球の回転を考慮しているなどと、聞いたことがない。また軍の狙撃兵のスナイパーにインタビューした動画があるが、全員が「ノー」と答えて、地球の回転を考慮する訓練は受けていなかった。
さらに私は、過去10年ほどの、陸軍狙撃兵と海兵隊狙撃兵の訓練マニュアルを見つけたが、どこにも地球の曲率や回転についての情報が書かれていなかった。さまざまな軍用マニュアル、狙撃システム、レーザー誘導システム用の防衛マニュアルも調べたが、それらは平面の概念に基づいていた。
地球の回転を証明することは、過去にことごとく失敗している。ロック牧師は「NASAの言うことはどうでもいい」と言いつつ、結局はNASAの提供している宇宙論を、丸ごと受け入れている。
ちなみに、BibleScribeさんの、この動画についたコメントをご紹介します。建築の専門家も、地球の回転を考慮して建築図面を書いているとは考えていません。
コメントの要約:「私は 2006 年に建築の学士号を取得し、多くの構造物の図面に携わってきた。 超高層ビルの基礎と地球の加速や減速の関連の話は聞いたことがない。 私は大規模な高層ビルの図面を再調査しているが、構造図面には多くの間違いがあり、回転や速度の変更が考慮されているとはまったく思えない。」
フラットアースと言う、ナンセンスで分裂を引き起こす悪魔は、人々から追い出される必要がある。
私たちは神学を浄化するために、フラットアースが間違っていると反証するのため議論する。何人かの人が、「二度と教会に戻ることはない」と言っていたが、そんな人には「さようなら」だ。
「フラットアースの真実を信じさせない悪魔がいる」と、彼に向って言った人がいるのかもしれないが、そのようなことを私は決して言わない。逆にロック牧師は、フラットアースを信じることは悪魔的だとも言った。
フラットアースの問題で不和を生じてはいけないと言いつつ、考えが違う人を追い出そうとしていて、二枚舌である。これは卑劣な精神で、キリストの精神ではない。
彼の教会を離れた人は、私のところに来たらいい。私は異なる信念を持つ人々を受け入れている。誰もが学び、成長している。私たち全員が成長の過程である。
NASAや、TickTockや、フェイスブックや、マーク・ザッカーバーグの言うことは、どうでもいいのだ。 聖書に書いてあることだけが重要なのだ。
「聖書に書かれていることだけが重要だ」と恐ろしいことを言っている。牧師たちが「私たちが聞くべきは聖書だけだ」と言い、自分が選んだバージョンの聖書を使い、自分が選んだ解釈を主張する。これは今日、キリスト教全体で使われている、危険な戦術である。
もしロック牧師が信徒のためを思っていたなら、信徒が自分たちで研究し発見するために、必要なツール(道具・手段)を与えるだろう。しかし、彼の心の奥底ではそれを望んでいない。
ロック牧師の本当に望んでいることは、会衆が自分に同調してくれることだ。彼が望んでいるのはコントロールである。だからこそ彼は「聖書の中でのみ」と限定して、自分の望むように聖書を解釈して、信徒に強要するだろう。
BibleScribeさんも、「自分が討論に参加したい」と言ったほどのフラットアーサーです。ロック牧師が開催をアナウンスしている様子の動画を見て、「ロック牧師はこのフラットアースに関してまったくの無知で、何が問われているか全く理解していない人物だ」と語っていました。
つまりフラットアースについて全くの無知なので、フラットアースの討論会を呼びかけたのです。さらにロック牧師は「聖書がフラット・アースを教えていると証明したら、3万ドル払う」とまで豪語していました。
そんな自信満々の球体モデル支持牧師が、どのようにこの世界が球体であると語ったのか、大変興味深いと思いますので、それぞれの牧師が引用した聖句やその解説と、証拠ととして提供したものなどを紹介しながら、討論会の様子をまとめたいと思います。
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