フラットアースは意図的に広められた

元祖有名フラットアーサーを考えてみる

左上エリック・ドゥベイ、右上マーク・サージェント、左下パトリシア・スティーア、右下ジェラン

フラットアースが大きく知られるようになったのは、フラットアースの元祖とも言われる、エリック・ドゥベイの本や動画が世に知られるようになった頃からです。彼の本「The Flat-Earth Conspiracy」が2014年11月9日に発売され、2014年・2015年は、フラットアース元年とも言えるくらい、一気にフラットアースが人々に知られるようになりました。

そこへ彗星のごとく登場したのが、マーク・サージェントです。彼は瞬く間に「Flat Earth Clues」というシリーズ動画を作り上げてYouTubeで公開しました。この頃からフラットアースを取り扱うユーチューバーが少しづつ増え始めましたが、その中でも目立ったのは、元ラジオのパーソナリティをしていたと言われる、パトリシア・スティーアという女性です。またJeranismで知られるジェランが登場して、私自身もよく彼の動画を見ていました。

フラットアーサーという職業

ここに名前を挙げた4人に共通するのが、「フラットアースを本業としている」ことです。通常フラットアースを知っても、本業の仕事のかたわらで動画やブログなどの活動をしている人がほとんどですが、この人たちは、フルタイムでフラットアースを伝える仕事をしているようです。YouTube広告などの収入があるのだろうと思われますが、政府が隠している秘密で、人々に絶対に知られてはいけないことをネタにして、生計を立てることができるのです。

そして彼らのもう一つの共通点が、「聖書を取り扱わない、もしくは聖書を否定する発言をしている」ということです。エリック・ドゥベイは「イエス・キリストは存在しなかった」という動画を作って、聖書の一番大切なメッセージであるイエスの存在を否定しています。マーク・サージェントは「創造主はいるだろう」とは言うものの、それ以上は発言しません。美人でタレント気取りのパトリシア・スティーアが聖書を語ることはなく、カトリック出身のジェランは、聖書の神を攻撃する発言が多くなっています。

2016年からフラットアースの動きを見てきたのですが、フラットアースで生計を立てるこれらの初期メンバーは、「ひょっとしたら準備されたエージェントではないか」という考えが湧き上がってきました。

意図的にフラットアースを漏らしているのでは?

オバマがわざわざフラットアースを持ち出す

地球平面協会(Flat Earth Society)が1956年に設立されています。ところがこの団体もおかしなことだらけで、「地球は平ら」と主張するものの、通常のフラットアーサーが賛同できない理論を展開しています。なんと設立者や幹部はフリーメーソンとうわさされる人物なのです。

そして2013年6月、オバマ大統領が、演説の中で「地球平面協会と話し合う時間などない」と語りました。フラットアースとは、絶対に知られてはいけない秘密のはずなのに、わざわざアメリカの大統領が地球平面協会を名指しして、「フラットアース」を持ち出したのです。フラットアースという言葉すら知らない市民が多いと思いますが、なぜ秘密であるフラットアースが知られるきっかけを作るのでしょうか?

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大変お粗末なCGI

ハリウッド映画を見れば、現在のCGIの技術が大変素晴らしいことがわかります。巨額の予算があるNASAでしたら、とてつもなく素晴らしいCGIが作れるはずです。ところが公開されているものが、非常にへたくそな出来になっていることを、以前から不思議に思っていました。

例えば月の後ろから地球を撮影した映像が2015年8月4日に公開されました。ちょうどフラットアースが登場した時期と一致します。これは2015 年7月16日に5時間にわたって撮影されたものとされていますが、「空の雲が5時間もの間、まったく形を変えずに移動している」という、大変お粗末な出来上がりになっています。巨額の予算があるNASAが、なぜこのようなへたくそなCGI映像を公開するのでしょうか?こんなものを公開したら、「CGIで地球の動画を作っているということが、バレてしまう」ではありませんか!この例のように、球体はうそであることを確信させるように、わざとへたくそなCGIが作られているのではないでしょうか?

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NASAのグラフィック・データ視覚化担当のロバート・シモンが、「フォトショップで地球の写真を作っている」と発言した動画があります。この動画のおかげで、私は地球の写真は本物ではないと確信を持つことができましたが、今考えると、わざわざフォトショップで作っていることを教えてくれる動画を、なぜNASAは公開するのでしょうか?

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ISSの映像でも、ワイヤーで釣っている様子がよくバレています。また映像が合成であることが、ばっちり理解できるようなものがいろいろ見つかっています。多くの人が「間違ってうっかり公開してしまった」「ライブの時の動画なので失敗は取り消せない」と思うかもしれません。しかし世界中の人に、絶対に知られてはいけない秘密のために、ISS茶番をしているのです。こんなわかりやすい派手な失敗をするでしょうか? 今になって考えると、私は意図的だったのではないかと思っています。

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私がフラットアースを知った当時、フラットアースはYouTubeでおすすめ動画に当たり前のように登場していました。フラットアースが「絶対に知られてはいけない秘密」であるなら、フラットアースが知られ始めた時点で、おすすめ動画に登場させないように調節するはずです。アルゴリズムを操作することで、そんなことは簡単にできるのです。ところが実際は2018年ごろまで、フラットアースは野放しの状態だったのです。

フラットアーサーは陰謀論者

陰謀の百科事典を書いていたエリック・ドゥベイ

エリック・ドゥベイが2014年にフラットアースの本を出版する直前、彼は「The Atlantean Conspiracy (Final Edition) アトランティスの陰謀」という本を出版していました。出版日は2013年11月24日で、ちょうどフラットアースの本の1年前になります。本の内容がアマゾンに記載されていたのでご紹介しましょう。

「The Atlantean Conspiracy:アトランティスの陰謀の本は、アトランティスからシオンまでの、世界的な陰謀を暴露する究極の百科事典です。 バチカンや秘密結社を通じて、世界の王族が文字通り、何千年も私たちの生活のあらゆる側面を、舞台裏からコントロールしてきた方法を知ってください。
取り上げるトピックは、大統領の血統、新世界秩序、ビッグ ブラザー、FEMA 強制収容所、秘密結社、シオニスト ユダヤ世界秩序、偽旗とヘーゲル弁証法、ルシタニアと第一次世界大戦、真珠湾と第二次世界大戦、ノースウッズ作戦、 トンキン湾とベトナム戦争、オクラホマシティ爆撃、9/11 の内部工作、メディア操作、健康に関する陰謀、フッ化物、ワクチン、人工エイズ、肉と乳製品の神話、万能薬、フリーメーソンの記号学、数秘術、時間操作 、キリスト教の陰謀、宇宙神学、マジック マッシュルーム、アトランティス、クンダリーニ、啓蒙、地球中心の宇宙論、NASA の月と火星着陸、エイリアン、コントロールド・オポジション、その他多数。」

なんとエリック・ドゥベイは、トップクラスの陰謀論者だったのです。これだけの陰謀論の百科事典を書いて、次の年にフラットアースの本を出版しました。膨大な陰謀論の核心的な証拠を集めて、なおかつ自然科学であるフラットアースのことについて、よく調べる時間があったものだと感心します。当時34歳でヨガのインストラクターのエリック・ドゥベイが、たった一人でこれらの本をまとめることができて、フラットアースの情報も集めることができたとは驚きです。

「球体を証明した」と書かれたフラットアースのドキュメンタリー映画

2018 年に Behind the Curve(ビハインド・カーブ)という、フラットアーサーのドキュメンタリー映画がNetflixで公開されました。主演はマーク・サージェントとパトリシア・スティーアで、またジェランも登場し、彼らのフラットアーサーとしての活動が紹介されています。

私はまだ見ていないのですが、Behind the Curve の英語のウィキペディアに書かれていることを読んで大変驚きました。「この映画では、地球平面説の支持者が実験を行って、地球が平面であるという仮説を検証しました。その結果、地球が球体であることが確認されたため、実験が破棄されました。」とあり、ドキュメンタリー映画の中で、球体が証明されたとウィキペディアに書かれているのです。

またフラットアースの歴史について書かれているModern flat Earth beliefs(現代の地球平面説) というウィキペディアの記事を読むと、「Behind the Curve」のドキュメンタリー映画についての記述がありました。ジャイロスコープを使用して、地球が回転していないことを示そうとした実験では、「1 時間あたり 15 度の自転を検出した」と記載され、なんと地球の自転が証明されたことになっています。またレーザービームの実験は、完全に平らであることを示すことができたと書かれているのですが、続きの文章を読むと、「静止した水の表面は、実際には数フィート曲がっていたため、彼らの期待どおりにレーザービームの位置合わせをすることができず、実験は却下された」とあり、水が曲がっていたため実験を放棄したという結論になっています。

このようなフラットアースを誤解させる映画の製作と、そしてNetflixでの公開に、有名フラットアーサーが承諾したことに驚愕します。実際には球体は証明されていませんでしたが、ウィキペデアに「地球の回転を証明した」「水が曲がっていた」などと書かれてしまったら、もうどうしようもなく致命的なのです。

フラットアーサーという陰謀論者の集まり

またフラットアーサーとは、陰謀論者の集団であることが書かれています。「フラットアーサーは、ワクチン、遺伝子組み換え食品、ケムトレイル、911、トランスジェンダーについての陰謀説を信じていると公言した。恐竜と進化論はインチキで、地動説は太陽崇拝から発生したと言う人もいた。」とあり、この結論に導くために、パトリシア・スティーアの発言が紹介されていました。彼女は「自分の足を吹き飛ばされない限り、ボストンマラソン爆破事件のような出来事は信じない」と語ったそうです。彼女の発言などが利用され、「フラットアーサーと言われる陰謀論者とは極端な考え方の持ち主である」と印象付けることに成功したと感じます。

このドキュメンタリー映画は、「十分に検証されていないことに、人々がどのように依存しているかを描いた」とも書かれていて、フラットアーサーとは「事実でない陰謀を信じる集団である」と、人々に訴えることを目的として作られたのだと思います。

「球体が証明された」とウィキペディアにもバッチリ記録され、ドキュメンタリーに参加した有名フラットアーサーは、支配層にとって「大変いい仕事をした」のではないでしょうか? 彼らが最初から準備されたエージェントだったからこそ、この企画が成功したのではないかと考えています。

支配層には陰謀論者が必要

意図的に陰謀論者が増えるようにしている例

5 dancing Israelis 」という言葉をご存じでしょうか? 911の事件の時、ツインタワーが見える場所に住む女性が、ビルの倒壊を見て大喜びして踊っている5人組を発見しました。不審に思い警察に通報してその5人は逮捕され、70日ほど拘束された後に、彼らはイスラエル人だったため本国のイスラエルへ送還されました。

この出来事はニュースとなり、5人組を通報した女性が当時の様子を再現しながら「窓を見ると喜んでいる不審な人達がいた」と語る様子がテレビで紹介されました。この5人組は帰国して後、イスラエルのテレビに出演して、「自分たちはモサドで、イベントを撮影するためその場にいた」とテレビ番組で語ったのです。このニュースのおかげで、「911は陰謀で、モサドが関与した」と考える人が確実に増えたと思われます。

私自身もそのニュースを見て、陰謀があったと考えた一人でした。しかし冷静に考えたら、このニュースは非常におかしいのです。まず911は準備万端のイベントで、あちらこちらでカメラが設置されていたでしょうから、わざわざモサドの5人組を登場させて撮影する必要などなかったはずです。また、あらかじめ911のイベントを知っていた人の存在が、ニュース番組に取り上げられるはずがありません。おまけに本国イスラエルに送還されてテレビ出演して、「イベントを撮影するためにその場にいた」と発言する大バカぶりでした。これらすべては意図的にニュースとして取り上げているのです。それは、ある一定数の「陰謀を知っている人」をあえて作っているからだと思われます。

「地球が平らだ」と主張する陰謀論者の利用価値

陰謀論にはさまざまな種類があります。しかしその数多い陰謀論の中で、フラットアースほどわかりやすい陰謀論はないと思います。「地球は平らである」と聞いただけで、子供から老人まで広範囲のほぼ全員が、その意味を理解して、即座にリアクションすることができます。陰謀論の中でも最高に単純明快で、考えれば考えるほど、フラットアースほど利用価値のある陰謀論はないと感じます。

2020年から始まったパンデミックの時でわかったように、人々に恐怖を植え付けることは簡単です。そして恐怖の中にいる人たちに、「共通の敵」を与えることによって、大多数の人々はますます政府に従うだろうと思われます。

「私たちの命を守ろうと努力している政府に反対しているのは、地球が平面だと主張する頭のおかしな人達です!」

このようなキャンペーンが行われたらどうでしょうか。子供から老人まで一致団結して、政府の教えることに反対する陰謀論者と言われる人を、社会から排除することに賛成するようになるのではないでしょうか。

一定数の反対勢力を作ることによって、支配層の計画は確実に成功するのです。そのために「政府は嘘を行っている」と考える陰謀論者の集団を、意図的に作り上げているのではないかと考えています。

フラットアースなどバレてもOK

2019年の秋に、一斉にフラットアース関連の動画が削除されたという出来事がありました。すべての動画ではありませんが、多くの優良な動画が消えてしまいました。インターネットの情報など、一瞬にして消し去ることができるのです。現在フラットアースに関して、充実した情報を提供するYouTubeチャンネルでも、ある日突然消えてしまえばそれで終わりです。私が参加していた海外のFacebookグループも、すでに消されたものがあり、もうそこでシェアされていた情報には二度とアクセスできなくなり、茫然となったことがありました。

今フラットアース関連のキーワードで検索すると、「フラットアースを論破する」「フラットアースを信じる人は馬鹿」とする人たちの動画が検索上位に挙がっていてます。「フラットアースってなんだろう?」と思って調べても、結局「やはり地球は球体だ」と結論になる人が多いだろうと感じます。

私自身がフラットアースを確信するまで、かなりの時間がかかったことを考えると、正しい情報にアクセスできなければ、「確かに地球は平らだ」と納得することは非常に難しいと思われます。検索エンジンをコントロールしているのですから、フラットアースが人々に知られることなど、特に恐れていないのです。

そしてインターネット上にある、残されたフラットアースの正しい情報が消される日が来るのは、そう遠くないだろうと考えています。

フラットアースは陰謀論ではない

フラットアースは陰謀論ではありません。自然を観測して到達した結論です。自然観察の結果、地球にカーブが見つからない、太陽や月が近い、星はNASAの言っているものではないなどの結論に達したのです。陰謀論ではなく、この世界の事実です。

「28人のパイロットが、フラットアースを確認している」というタイトルの動画です。パイロットがフラットアースを認めています。